[更新日:2022/04/12(火)22時25分40秒]
 中国で「死刑執行前に死刑囚に対する心臓摘出手術が行われている疑いがある」という研究結果がアメリカの移植外科医協会と移植学会の査読付き学術誌
  「American Journal of Transplantation」に掲載されました。この研究は、中国の外科医師が実質的に死刑を執行したという可能性を示唆しています。
  https://gigazine.net/news/20220412-china-doctors-killed-inmates-taking-hearts/
  
  
  中国で死刑囚に対する心臓摘出手術が横行している疑いがあると新たに指摘したのは、オーストラリア国立大学のジャコブ・ラヴィー氏ら。
  ラヴィー氏らが執筆した論文は、「生きているドナーを死亡させるような重要臓器を摘出してはならない」という脳死したドナーを対象とした
  臓器摘出手術の基本倫理に反する手術が中国で続けられてきた可能性を示唆しています。
  
  
  ラヴィー氏らは移植手術に関する中国語の論文2838本について、前述した臓器摘出の際に問題となる「脳死判定」を適切に行ったか否かに関する調査を実行。
  その結果、うち71本において脳死判定を適切に行っていないにもかかわらず肺や心臓の摘出手術を実行した明白な証拠が存在することを発見しました。
  
  
  
  ラヴィー氏らによると、こうした証拠はあまりにもあからさまだったため驚かされたとのこと。ラヴィー氏らはこうした臓器摘出手術が行われる理由については
  「非常に儲かるため」と説明し、今回の分析対象となった臓器摘出手術については、どのような経緯で脳死判定が下されないまま
  手術が行われたのかはわからないものの、「銃殺刑を執行した直後に手術室に運び込んで臓器を摘出した」などのシナリオが考えられると語りました。
  
  
   中国は2015年に「囚人からの臓器摘出を禁じる」という法律を成立させており、今回の論文はいずれも法律制定以前にあたる1980〜2015年に
  行われた手術に関するものですが、この法律制定以降も中国国営病院に臓器移植手術を希望した際に求められる待機期間がアメリカに比べて
  あまりにも短いことから、ラヴィー氏らは「死刑囚からの臓器摘出はいまだに続いていると信じている」とコメントしています。
  
  
  中国の臓器移植については、宗教団体「法輪功」のメンバーから臓器を強制的に摘出するという行為が中国全土で長年にわたって
  横行していたという報告書が2019年に発表されています。
  https://www.afpbb.com/articles/-/3230764

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